Az-Gti赤道儀、PHD2によるオートガイド・テストメモ

11月1日

10月24日の撮影テストで、ASIairのオートガイドが安定しなかったので、Az-Gti赤道儀そのものの問題なのかを調べるため、PHD2を使って比較してみた。

北極星が見えないベランダのため、PHD2のドリフトアライメントツールを使用して赤経方向はある程度合わせている。赤緯は前回合わせたまま。

M30をStellariumを使い導入。

PHD2によるオートガイド波形

±8″と振れ幅は大きい。

ASIairのオートガイド

PHD2で正常にオートガイドが出来た設定のまま、ASIairに切り替えキャリブレーションを始めたところ、赤緯がどんどんガイド星から離れて行き、キャリブレーションが完了せず。

この結果から、PHD2が優れていることを改めて認識したのと、Az-Gti赤道儀そのものに欠陥がある訳では無そうなので一安心。

PHD2によるオートガイド撮影画像

カメラ:CANON EOSKissX7i
レンズ:CANON EF200 F2.8L(200mm)
ISO:200 露出時間:90秒

焦点距離が200mm程度なら、オートガイドで90秒は撮影できそう。
M30は導入できていないので写っていない。

 

10月8日

ドリフトアライメント実施

Stellariumでちょうこくしつ座のNGC253を導入してみた。
Az-Gti赤道儀のアライメントはワンスターで火星で行っていた(正確に中央になっていない)

それにしても、プラネタリウム画像を見ながら導入できるのはとても便利。ASIairには無いStellariumの良いところ。それに無料ソフトなのに、使用カメラの画角まで表示してくれるのは有難い。

PHD2のオートガイドは±8″の誤差

振れ幅は大きいが安定している。ASIairのように、画像がボツになるほど突然乱れたりしない。

NGC253銀河(Synscanによる自動導入+PHD2でのオートガイド撮影)

撮影日時 2020年 11月 08日 日曜日 21:25:13~
撮影方法 直焦点撮影 ISO400 264.00秒 (44.00秒 × 6枚)
撮影地 自宅ベランダ
撮影機材 望遠鏡:CANON EF200 F2.8L
カメラ:CANON EOSKissX5i
焦点距離 200mm
画像処理 SI8によるコンポジット

200mmの画角内にNGC253銀河を導入できた
Synscanの自動導入も、ASIairのplatesoliving ほどではないが使えそう。

トリミングによる拡大

結論

極軸を合わせていない状態で、このくらい写ればサブ機として、Az-Gti赤道儀は十分使えそう。

機材

Posted by kazuk