Synscan Pro+PHD2+Stellarium+EOS Utility
前回、Synscan ProとPHD2でオートガイドができることを確認した。導入はStellariumを使う。しかし、カメラの小さな画面を見ながらの導入は、とても難しく苦労する。
そこで、ASIairのようにPlate slovingまでは無理としても、せめてパソコン画面を見ながら位置調整が出来ないか、キャプチャーソフトを探した。
Sharp cap が使えるかと思ったが、カメラからの画像を取り込むことは出来るがそれだけ。カメラそうのものを操作することは出来ない。そんな時、キャノンカメラ用のパソコンアプリ「EOS Utity」を見つけた。
このEOS Utiltyの、『カメラの設定/リモート撮影』機能を使う。ほぼ私が望む機能はある。
灯台元暮らしとはこのこと。
操作パネルとライブビュー画面はこんな感じである。
手順は、Synscan Proを立ち上げ、アライメントを実施後、Stellarium、PHD2、EOS Utiltyと立ち上げる。ちょっと面倒くさい。
ASIairを使わない方法としては、これしかないかと思う。たぶん。
この4つのソフトで、ASIairのPlatesolivin以外の機能はいちおうあることになる。
実際の操作
ライブビュー画面を見ながら、アライメントでリゲルを導入する。
赤道儀の操作はパソコン画面のSynscanからでも出来るが、スマホの方からも出来る。ハンドコントロールのような使い方が出来て楽である。
ライブビューは拡大できる。アライメントの精度も上がり、ピント調整をするのに良い。
「ISO」、「露出時間」を変更してのテスト撮影も出来る(露出時間は30秒まで)
EVOSTAR72EDⅡテスト
久しぶりにEVOSTAR72EDⅡをセット。
M42星雲をテスト撮影。拡大して細部の確認も出来る。
これはCANON EF200 F2.8Lで、Synscanのカメラコントロールで撮影したM42。
ライブビューには実際撮影したM42の画像を表示している。
この時は、撮影した画像はPCへ保存する設定となっているが、設定を変更すればPCとカメラのSDカード両方に保存できる。
CANON EF200 F2.8Lで撮影したM42
撮影日時 2020年11月21日 23時34分
撮影方法 直焦点撮影 ISO800 露出30秒×6をコンポジット PHD2オートガイド
撮影地 広島市
撮影機材 CANON EF200 F2.8L 絞りf5.0
カメラ:キヤノン EOS Kiss X5i(新改造)
焦点距離 200mm 300mm(35mm換算)
画像処理 SI8によるダーク補正、コンポジット 星雲マスクで軽く強調 トリミングなし
EVOSTAR72EDⅡによるM42
撮影日時 2020年11月22日 00時47分
撮影方法 直焦点撮影 ISO800 露出30秒×6をコンポジット PHD2オートガイド
撮影地 広島市
撮影機材 EVOSTAR72EDⅡ
カメラ:キヤノン EOS Kiss X5i(新改造)
焦点距離 357mm(0.85×レデューサー) 536mm(35mm換算)
画像処理 SI8によるダーク補正、コンポジット 星雲マスクで軽く強調 トリミングなし
市街地の中、コンポジット枚数も少ないのに、それなりに写るオリンダ星雲はすばらしい。
IC437(馬頭星雲)
撮影日時 2020年11月22日 01時11分
撮影方法 直焦点撮影 ISO1600 露出30秒×10をコンポジット PHD2オートガイド
撮影地 広島市
撮影機材 EVOSTAR72EDⅡ
カメラ:キヤノン EOS Kiss X5i(新改造)
焦点距離 357mm(0.85×レデューサー) 536mm(35mm換算)
画像処理 SI8によるダーク補正、コンポジット 星雲マスクで軽く強調 トリミングなし
PCに、4つのソフトを立ち上げての操作となるのは少し面倒だが、ASIairのplatesolivin以外はパソコン画面上からの操作で、ほぼ同じことが出来るようになった。Stellariumでの導入も、ワンスターアライメントでのテストだが、それなりに導入してくれる。ガイドケーブルとデータケーブルが無くなれば尚よいのだが・・・。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません